睡眠時無呼吸症候群とは

睡眠時無呼吸症候群(Sleep Apnea Syndrome:SAS)とは睡眠中に呼吸が止まったり(無呼吸)、遅くなったり(低呼吸)を繰り返す病気の総称です。

睡眠時無呼吸症候群は日中の眠気や集中力の低下を引き起こすだけではなく、高血圧や不整脈、糖尿病のリスクにもなることがわかっています。ご本人が睡眠中の時に起こるため、周囲からいびきが大きい、睡眠中に呼吸が止まっていると言われて初めて気付くケースもよくあります。

睡眠時無呼吸症候群の検査

睡眠時無呼吸症候群は簡易検査装置があります。装置を着けて一晩過ごしていただき、鼻と口の空気の流れや血液中への酸素の取り込み具合(酸素飽和度)を測定することで、睡眠時無呼吸症候群の診断をつけることができます。簡易検査の結果によっては精密検査をお勧めすることもあります。

睡眠時無呼吸症候群の治療

重症の場合には機械を用いた持続陽圧呼吸(Continuous Positive Airway Pressure:CPAP)をお勧めしています。この機械で圧をかけて空気を送り込み、睡眠中の空気の通り道(気道)を開いたままにすることで、いびきや酸素の取り込みが改善することがあります。その結果、日中の眠気や高血圧、肥満が改善すると言われています。